AppleWatchという端末の可能性
2015年05月22日
久しぶりのブログになります。
気が付けばGWもとっくの昔に終わり、世間ではすでに初夏の気配がただよって来ておりますねぇ。
「あー、またあの暑い夏がやって来るのね…(-_-;)」
そう、またあのムシムシした梅雨を経て、ギラギラした暑い夏がやって来るのかと思うと、若干憂鬱にもなりますが、
開放的なあの夏の青い空と眩い日差しや、日暮しの鳴く夏の夕暮れ、そして夜空に咲く花火などもまた風流で楽しみではありますね。
さて、iPadの発売以来の新しいApple社の商品の発売となったAppleWatchですが、
長年のAppleファンである私も発売日の24日に入手して、もう1ヶ月になりますので、思った事など書いてみたいと思います。
正直いうと、はじめはAppleWatchを買うつもりはありませんでした。
というのも、バッテリー容量の問題で一日の使用可能時間が18時間ということだったからです。
どーせ、来年の今頃になると、
消費電力の見直しやら、リチウムイオンバッテリーの改善などによって、このあたりが真っ先に改善されるだろうと。
そうなるとまた、新しいのが欲しくなるに決まっていると。
そんな、
「たった一年で使い捨てになるかもしれない高価な時計に」
誰が5万円も払えるかと!!
思いますよねぇ、ふつう。。(笑
ところが、例のAppleWatchの麗しのTVCMや、期待感を煽り立てるメディアの記事を見るにつけ、いつの間にか
「とりあえず使ってみるか・・・」
という欲求が抑えられなくなり、気づけば予約時間にMacの前に鎮座し、ポチってしまいました(笑
でも一番の購入動機は、まだ見たことのないこの新しい端末を、
「体験してみたい」
と心から思ってしまったからです。
ちなみに、私が購入したのは、Apple Watch Sport 42mm というアルミボディのタイプで、シリーズの中でも最も安価なタイプの男性用(特に決まりはないですが、38mm版の方が女性用という様な位置づけです)のホワイトバンドをチョイスしました。
箱を空けて、簡単な設定を終えて腕に装着した最初の感想は、「思ったより軽くてスリム」だという事でした。
デカくて分厚い印象を勝手に持っていたのですが、案外ちいさくて「さらりとした存在感」です。
心配していたバッテリーの持ちも、朝から使い始めて寝る前でまだ60%くらい残量がある時が殆どで、寝る時に充電台に置く生活に慣れてしまえば、さほど問題とも思わなくなりました。
もちろんこの辺りは、利用頻度によって個人差があるかもしれませんが、私の場合は届いてすぐの「やたらといじっていた頃」でも寝る前に20%を切ることはほぼありませんでした。
基本的にAppleWatchは、iPhoneの付属端末というような位置づけですので、実際、手首に巻いて数時間もすると、小さくなったiPhoneの画面が手首に張り付いている感じで、あっという間に馴染んでしまいます。
「ずっと前からここに居たよ、気付かなかった?」
てな感じです。
まぁ、そんな事ですっかり自然に身体の一部のように、半ば図々しく自分の手首に居座ってしまったAppleWatchですが、一ヶ月間余り一緒に過ごしてみて気付いたことがいくつかありますので、ついでに書いてみます。
AppleWatchの本質は、通知用端末であり、ログ記録端末である
人に会った時に珍しがられて、よく「何が出来るの?」という質問をされるのですが、このAppleWatchを使って「なにかをする」という事は結構限られています。
出来る事といえば、
1)iPhoneのカメラの遠隔操作とモニタリングが出来る
2)メールやSNSからの着信に簡単な文章(定型文)を返信できる
3)iPhoneのMusicのリモコンになる
4)予定表やリマイダー、登録しているニュースの通知機能
5)iPhoneに登録したアプリの小窓として使える(この辺はまだ発展途上中かな?)
6)日々の活動量や心拍数を計測し記録出来る
と、まあこんな感じです。
はっきり言ってその殆どが、iPhoneでやった方が機能制限がないし手っ取り早いので、なにかの事情で手がふさがっている時とかでない限り、別にAppleWatchがなくても構わないという印象を受けるでしょう。
もちろん、現時点でこの端末は、まったく新しいものなので、これから誰かが想像もつかないようなアプリを開発して、手首で出来る様々な「なにか」が生まれるかもしれません。
しかし、現時点ではこれでゲームが出来るわけでもありませんし、ブログが書けるわけでもありません。
つまり、今の段階でAppleWatchはただの、通知とログ記録+アルファの端末でしかないのです。
(ただ、このログ記録端末という側面は、健康管理というフィールドで現時点でも非常に可能性を感じていますが)
そんなこんなを差っ引いた上で、私が感じたのは、
AppleWatchは今後の進化の過程で、人間のメインコンピュータになり得るかも
という予感でした。
2007年にアメリカでiPhoneが世界に向けて発表された時、大部分の人が現在のスマホの普及や、それを取り巻く情報伝達機構(SNSも含めて)の爆発的な発展を想像することが出来なかったように、今後さらなるテクノロジーの発展を伸び代にして、この小さなウェアラブル端末がさらに進化していき、人々の生活を根本から変えていくという可能性を否定できる人はそういないでしょう。
そういえば、iPhone3Gが日本で発売された時、iOSは2.0でした。
8年を経て現在iOS8までアップデートを繰り返しながら、完成度を高めて来たように、このAppleWatchOS1.0(現在1.1にアップデート済み)が、進化する過程でどのように成長していくのかは結構楽しみですね。
私が想像するに、おそらく数年先には、昨今注目されているAI(人工知能)技術によって、音声コマンドとビッグデータを使ったログ解析技術などで、思いもよらないような事が「出来る」ようになるのではと感じています。
とうのも、これまでコンピュータと人間との関係は、エンターテイメント系や通信端末としての機能はさておき、脳の外部ストレージとしての位置づけとして、演算処理を行なったり、大容量の情報をストックして必要な時に編集したり取り出したりするための装置であり、基本形として「人間がコンピュータを道具として使う」ことで、成り立っていた訳です。
これは、これまでのコンピュータが、人間の身体と完全に切り離された端末であるが故に、この関係性が変わることはありませんでした。
ところが、
これから進化を繰り返して行くであろうAppleWatchなどのウェアラブル端末は、人間の身体に直接貼り付いている訳ですから、自分自身を計測する端末として、これまで出来なかったことが可能になるのではないかと思うのです。
つまりは、行動(活動)をログとして記憶し、データとして保存した情報を、あらゆるビッグデータを活用して照らし合わせ解析することによって、これまで表面的には決して見えなかった個体の傾向や、近未来の予測など、予防医学としての活用はもちろんですが、それだけには留まらない範囲で活用されるようになるのではないかと感じています。
人類の進化の過程の「最初の一歩目」を体験したいか否か?
ちょっと大袈裟な話しに聞こえるかも知れませんが、そういう意味では、人類の進化の過程の「最初の一歩目」を体験するということに価値を感じる方は、迷うことなくAppleWatchは「買い」であると、これは断言出来そうです。
あと使い始めての変化としては、これまで四六時中iPhoneを手にとってはいろんなニュースやLINEの通知や電話の着信対応で縛られていたのですが、このAppleWatchが来てからは、iPhoneの画面をみる時間が極端に減ったことでしょうか。
いちいちポケットから取り出すことがなくなり、生活がシンプルになったという気もしています。
最初は、また情報端末が増えてせわしくなるような気がしていたのですが、これは結構以外な発見でしたね。
という訳で、いろいろ思いつくままに書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
結論としては、私にとってAppleWatchは「買い」だったのですが、普通の人には、
くらいの感じでしょうか。
長くなりましたが、AppleWatchが気になっている方は、参考になれば幸いです。